封切りから2日目の今日、「影裏」、観てきました。

今日は舞台挨拶もあったので、
もう、ネットには記事動画も出ていてうれしかったです。
というのも、映画を見ている間ずっと、
すごく顔のアップが多いなって思っていて、
その解釈を綾野さんの舞台挨拶の
顔のアップが非常に多かったと思うんですが…あ、僕のお尻のアップもありましたけど(笑)。アップになっているということは、外の世界が見えていないということなんです。我々の顔だけを映すことによって、周りの情報がどんどんなくなっていく。一見、僕たちをすごくクローズアップして映していて、すべてを映し出そうという感じに見えるんですけど、僕たちの表情で世界を蓋をしているような状態で。だからこそ蓋をされた先を見なきゃいけない。そこに文学を感じました」
という言葉で知ることができたから。

ともかく、映画を見ている134分、綾野さんが演じる今野秋一とともにいたという印象。
パンフレットで、綾野さんは「僕が役を通してやるべきことは、ちゃんと今野が存在しているということ、それだけです」とおっしゃっているのですが、
それが成功していることは疑いないです。

もちろん、釣りの風景とか、水や火の描写とか魅力的な映像、それに、
映像と見事にリンクした音楽。それらの素晴らしさもありますが、
綾野剛さんが演じた今野秋一がそこにいたということを
ただ感じることができた、その素晴らしさを私はみなさんに伝えしたいです。
で、映画という形でこういうことが現実に可能になったことに感動しました。
こんなふうにまっすぐな映画に私は今まで出会ったことがなかったです。
今はまだ、こんな風にしか表現できない。
でも、観に行ってよかった。濃密な時間でした。